baner-new  
 
 
line decor
  

 
 
 

 

top bar

 

印刷には4大版式と呼ばれるものがあり、それぞれ大きな特徴があり、種類は凸版、平版、凹版、孔版があります。お客様のニーズにあった商品をご提供させていただくためにも、ここではそれぞれの特徴を挙げてどのような製品に適しているのかを見ていきたいと思います。

 

凸版の原理。グーテンベルクが発明した印刷方法。

※凸版印刷は、いわば印鑑の原理である。

凸版方式

ドイツのグーテンベルクが発明した印刷方法。フレキソ印刷といわれるものもこの1種。
凸版方式とは一般に非画線部をへこませて作られる。この凸版による印刷は、画線部が鮮明で安定した仕上がりを得られるため、文字中心の印刷物に適している。輪郭がくっきりと出て、版の対刷性が高い。しかしながら、逆造なので誤字脱字が刷ってからでないと気付きづらいという点がある。和紙などの印刷物にも適している。

 

平版の原理。いわばオフセットと呼ばれる印刷方法

※オフセット印刷は一度ブランケットと呼ばれる胴に転写されてから被印刷対に印刷される。オフしてセットするのでオフセット印刷と呼ばれている。

平版方式

アロイス・ゼネフェルターが発明した印刷方法。代表される方式にオフセット(ルーベル)があげられる。
版に水を付け、インキを付着する。画線部は水を反発することでインキを受け入れ、非画線部は水を保つことでインキを反発する仕組みになっている。金属平版の場合、一度ゴムブランケットに転写され、それを紙に印刷することからオフセット印刷とも呼ばれる。非画線部は砂目立てと呼ばれ少しざらついており、画線部は親油性である。版は凸版印刷に対し対刷性は劣る。

 

凹版の原理。グラビア印刷などがこれにあたります

昔、グラビア写真を安くきれいに印刷していたことからグラビア印刷とも呼ばれる。現在はオフセットが主流となってきており、凹版は特殊なお札などの印刷に限定されてきている。

凹版方式

お札などで使用されている印刷方式。グラビア印刷方式(カールグリッチェ)も凹版の1種。建材などで使用される(版がエンドレスに製作可能の為)。彫刻凹版であり、商業的ではない。
画線部をへこまさせて作られた版を凹版と呼ぶ。インキを版面全体に与えた後、ドクターナイフと呼ばれる刃でしごいて非画線部からインキを掻き落とし画線部だけにインキを残して印刷する方法。一つの版での対刷性は強く、タバコの箱などの印刷に使用されている。

 

孔版の原理。シルクスクリーンと呼ばれる印刷方法

孔版印刷はシルクスクリーン印刷とも呼ばれ、被印刷体を選ばず、様々なものが刷れることが特徴。Tシャツなどの印刷にも用いられることが多い。また、インキの被膜が厚いため、外で使用するシールなどにも適しており、車などの張ってあるシールなどがそうである。

孔版方式

1856年ウイリアム・パーキンにより考案された比較的新しい印刷方式である。孔は穴の意。インキ膜が厚いのが大きな特徴。
厚紙、または布などを利用し、版の表面にインキを塗ると画線部はインキを浸透し、非画線部は浸透させない仕組みになっている。インキ量は比較的多く、印刷物上でインキの盛り上がりが見られることが特徴。版の対刷性は弱く、インキの被膜が厚い。細い線は難しいが、立体的なものでも刷れる。